体質学とは

みなさん「体質学」というのをご存知でしょうか?

  ひとは受精した瞬間に体質が決まり「自分の体質」を持ってこの
  世に誕生しています。

  その体質は2つの要素からできています。

1、先祖から遺伝的に受け継いでいる先天性体質
2、
産まれてから現在までの環境の変化や食生活、また病気により変化する後天的体質

  先天性体質は受精の瞬間からすでに決まっています。
  受精した卵子が細胞分裂をくり返し「胚」が形成され、
  その「胚」か ら骨や筋肉、内臓、皮膚などの人間の身体を形成する
  あらゆるものが作られます。

  後天的体質はどこで生まれ育ったかや親の体質の影響を受けることも
  大いにあります。
近年では環境遺伝とも言われています。

《体質学とは3つ胚葉によって分類されます》

外側(毛髪、皮膚、神経系統)が発達している“外胚葉”
中側(支柱となる骨格、筋肉)が発達している“中胚葉”
内側(肺、気管支、消化器系)が発達している“内胚葉”

こちらの3つの胚葉がほぼ均等に発達した“中間型”

こちらの3つに分類される胚葉によって

▷太りやすい、太りにくい、筋肉がつきやすい、つきにくい
▷皮膚が強い、弱い 神経系統が強い、弱い
気質がのんびり、せっかち、穏やか、神経質、荒い

など、体質それぞれの特徴があります。

こちらの胚葉型の基本として、発達の割合により、際限なく多くの体質に分類されます。

色々なタイプの方がいますが、みんさんそれは生まれ持ったもので「自分の体質」を知ることにより、心身のトラブルや病気の傾向、肌質や肌のトラブルなどを知ることができます。

「自分の体質」を理解して自分にあったケアを心がける事が大切です。


《体質学のマメ知識》

体質学の原型は紀元前のギリシャ時代までさかのぼります。

ヒポクラテスが健康状態についての理論「四大体液説」を唱えました。

医学者ガレノスが更に気質分類に発達させ
人間の体質・気質は四つの体液(血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁)という「体液学」ができました。

今からおよそ100年前にドイツの医学者・精神学者のクレッチマーは更に「肥満型、闘士型、痩身型」に分類

アメリカの医学者シェルドンは生物発生学の表現で「内胚葉型、中胚葉型、外胚葉型」に分類しました。

これらの研究により「体質学」がうまれています。
これはフィトセラピーにとっては、おひとりおひとりの体質に適合した植物療法を行うための欠かせない知識となります。